VRoid Studioでは、「太さ」「滑らかさ」「断面形状」等パラメーターを調整することで、髪の毛のポリゴン数をコントロールすることができます。髪の毛を作成したあとでも調整可能なので、ポリゴン数に制限があるアプリケーションで必要になった場合でも対応できます。
参考記事:ポリゴン数の確認方法(VRoid Studioで確認する方法)
参考までに、VRchatなどポリゴン数を2万以内に収める必要がある場合、衣装がデフォルトの制服の場合は1.6万ほどなので、髪の毛を4千ほどに収まるように調整してみてください。(ポリゴン数は衣装等によって異なります)
※右側のポリゴン数・形状はVRoid Studioではなく外部の3Dモデリングツール(メタセコイア)で確認したものです。
なお、「滑らかさ」を低くしても「太さ」が細い毛で多く構成されていると、本数が増えてしまいポリゴン数が多くなってしまいます。なので「太さ」を太めにし、髪の本数をある程度まとめつつ間に細かい毛を入れると、見た目を維持しつつポリゴン数を抑えることができます。
また、全体的にパラメータの数値を下げてしまうと粗い仕上がりになってしまうので、下記のように前後のバランスを調整してみてください。キャラクターの顔をアップで見たときのクオリティを維持しつつ、ポリゴン数を落とすことができます。
- 前髪だけ粗さが見えない程度に「滑らかさ」の数値を調整
- 後髪の房の「広さ」「間隔」を広げ、「滑らかさ」を低くする
こちらは、実際のキャラモデリングをする上で、キャラがアップになったり、良く見える部分にポリゴン数を割り振るというテクニックの一つです。
▼VRoid Studioではなく外部の3Dモデリングツール(メタセコイア)の画面になります。
- VRoid Studioで「滑らかさ:15」、「断面形状:ひし形」に調整 →ポリゴン数:5496
- 「滑らかさ:7」、「断面形状:底なし三角形」に変更 →ポリゴン数:1304
- 前髪の「滑らかさ」の数値を上げ、後髪の「滑らかさ」の数値を下げ、「間隔」を広げる →ポリゴン数:1400
全体の「滑らかさ」を15から7に落としても、前後の髪を調整するだけで「滑らかさ:15」と変わらない見栄えになりました。ポリゴン数は4000ほど減っていますが、正面から前髪を見たときのクオリティは維持されています。
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