VRoid Studioベータ版で作成したモデルデータ(.vroidファイル)は、古い素体データを使用して作られているため、VRoid Studio上でそのまま開くことが出来ません。
モデルデータを開く前に、新しい素体データを使ってベータ版で作成したモデルと近い見た目を再現する「コンバート」処理を行う必要があります。
コンバートは、モデル選択画面で「ベータ版で保存されたモデル」を選択し、コンバート後のモデルデータの保存先を選ぶだけで、自動で実行されます。
コンバート後のモデルデータは、指定した保存先に新しく作成されます。
コンバート元になるベータ版モデルデータが変更されたり、上書きされることはありません。
コンバート手順
- モデル選択画面の「ベータ版で作成されたモデル」一覧か、右上の「開く」から、利用したいモデルデータを選択します。
- コンバート開始メッセージが表示されます。「保存先を選択してコンバート」ボタンをクリックし、コンバート後のファイルの保存先を選ぶと、コンバートが開始されます。
- コンバート中です。モデルデータのファイルサイズによって、時間がかかることがあります。
- コンバートが完了すると、コンバート後のモデルデータが「最近使用したモデル」一覧に表示されます。選択すると、モデルの編集を開始できます。
コンバート機能で行う処理
コンバート機能によって調整される部分は以下の通りです。
・顔、髪、身体、衣装のパラメータの再現
・髪型・髪のマテリアルの引き継ぎ
※「一体型」の髪型として変換されます
・顔・身体の肌、衣装のテクスチャを新素体モデルにフィットさせる処理
※レイヤー構造が維持された状態で変換されます
・顔、髪、身体、衣装に指定されている基本色・かげ色を、カラー調整機能内「シェーダーカラー」に引き継ぎ
なるべく元のモデルに近い状態を再現できるようにコンバート処理を行っていますが、素体データが変わっているため、完璧に同じ状態を表現することができません。
コンバートしたモデルデータが期待通りの結果にならなかった場合には、お手数ですがパラメータやテクスチャの調整を行ってください。
また、コンバート機能は、VRoid Studioベータ版 v0.14.0で作成したモデルデータの変換をサポートしています。
それ以前のバージョンで作成されたモデルデータはうまく再現できない場合がありますので、一度ベータ版 v0.14.0で開いてから保存したモデルデータでコンバートをお試しください。
ベータ版で作成したテクスチャのコンバート
ベータ版モデルデータ向けの身体・衣装のテクスチャは、新しい素体データに対応していないため、インポートを行うとテクスチャの一部に歪みや欠けが生じます。
コンバート機能では、テクスチャをフィットさせる処理を行ってこれを解決しています。
ベータ版モデルデータ向けに作られたテクスチャを利用したい場合には、レイヤーを直接インポートするのではなく、テクスチャを使用したモデルのデータをベータ版で保存してコンバートを行ってください。
ベータ版で作成したヘアプリセットのコンバート
ベータ版で作成したヘアプリセットは、直接インポートして使用することができません。モデルデータを使ったコンバートが必要です。
以下の手順で、ヘアプリセットが利用可能になります。
- ベータ版を起動して、「ヘアプリセットの読み込み」を行い、使いたいヘアプリセットを被ったモデルを作成し、保存します。
- 保存した.vroidファイルをコンバートし、モデル編集画面を開きます。
- コンバート後の髪型が、「一体型」のカスタムアイテムに保存されます。
作成した髪は「カスタムアイテム」に保存しておけば、いつでも・どのモデルにも利用できます。
VRoid Studioベータ版は、当面の間、配布を継続します。
ベータ版でのモデル調整を行いたい方は、こちらのヘルプをご覧ください。