肌マスク機能の使い方
衣装編集では、衣装ごとに「肌マスク」が設定できます。
肌マスクは、モデルの身体のメッシュ(肌)が衣装を突き抜けてしまうことを防ぐ機能で、肌マスクのレイヤー上で「身体のメッシュを透明化したい部分」を黒く塗りつぶしておくことで、衣装を着た際の肌の突き抜けを防ぐことができます。
肌マスクはテクスチャ編集画面から編集を行うことができます。
ここでは肌マスクの概要と使い方を紹介します。
肌マスクの概要
肌マスクの説明の前に、なぜ肌を透明にする必要があるかについて説明します。
VRoid Studioで作成するモデルは、肌のメッシュの上に衣装のメッシュが存在するため、ポージングによっては服の上に肌が飛び出してしまう現象が起こります。
旧ベータ版では体の肌テクスチャを消しゴムで消して透明メッシュにすることで、この現象を防ぐことができましたが、衣装テンプレートごとに専用の肌テクスチャを用意する必要があり、手間が多く管理もしづらくなっていました。
VRoid Studio正式版では、体ではなく衣装側に「肌のどの部分を透明にするか」を指定できるようにしました。これを実現する機能が「肌マスク」です。
肌マスクの例を見てみましょう。
「衣装」タブから「トップス」を選択し、Tシャツを選んで「テクスチャを編集」をクリック(iPadの場合はタップ)します。
今回は肌マスクを詳しく見たいので、一旦左パネルからTシャツのテクスチャーを非表示にしてからレイヤーパネル上部のタブの「肌マスク」をクリック(iPadの場合はタップ)します。
Tシャツには、このような白黒の肌マスクが設定されています。
肌マスクでは、UV画面上で黒く塗られている部分が透明化されます。
ご覧のように、表に飛び出しやすい肩から胸にかけての部分が黒く塗られているので、3Dビューに肌マスクによって身体のメッシュの一部が透明化された状態のモデルが表示されます。
体型を見てみると、体の肌テクスチャはすべて塗られた状態ですが、衣装で肌マスクが適用されていることで3Dプレビューでは透明になっています。
肌を適切に透明にできていると、衣装と肌の干渉を隠すことができます。
肌マスクの使い方
衣装アイテムを使うとき
プリセットで選べる衣装アイテムはそれぞれに肌マスクが用意されているので、アイテムを着用するだけで肌マスクも適用されます。
新しく衣装を作るとき
肌マスクはテクスチャ編集画面で編集できます。
レイヤーパネル上部のタブの「肌マスク」をクリック(iPadの場合はタップ)してください。
肌マスクの編集画面が開きます。
黒い部分が肌を隠す範囲、白い部分は肌として残す範囲になります。ブラシで黒と白を使って塗り分け、マスクを作成してください。